小手面胴の三段打ちの練習
小手面胴の三段打ちの練習も、今の試合に勝つには有効な稽古法の一つと考えます。
なぜなら、連続して素早く打突することができれば、今のご時世の暫定ルールでも試合を有利にすすめることができるからです。
通常、三段打ちは素早い体さばきが必要です。
早く打突しようと思うと姿勢も崩れてしまいやすいので、技を一つ出したら素早く左足を引きつけ、体勢を整えてから技を出します。
連続技は左足の引きつけが何より重要ですが、ここでは、左足を固定して左足で利き足の右足を送り出していくようにします。
そんな小手面胴の三段打ちの練習方法のやり方は、二人一組になって、小手面胴のさばき、踏み込みを入れながら、小手面胴を交互に行っていきます。
打突の際は上体を相手の左わきのほうに右足を出しながら、体を沈めて肩越しに相手の面がくるような形の中で技を連続して出して行きます。
小手については、一番近いのところにあるので、その場で踏んで小手面に移行して、そのまま胴に入っていきます。
これは逆に左足を動かさない、左足で右を操作して行くことを覚えることができます。
そして小手面胴と三段打ちし、戻して、また小手面胴を繰り返します。
戻すときは左足で右足を引っ張る、左足に意識をおいて足を動かしていくという意識して練習していきます。
次にもう一つ。今度は小手面胴の後に手の打ちを返して続けざまに逆胴を打ちます。
大事な点は、逆胴を打とうとするよりは、手の内を柔らかして胴を打ったら、右足を引きつけながら胴を返す。
そして右足を戻しながら手の内も戻して自分の脇に竹刀を持っていきます。
これをスムーズな動作ができるように練習していきます。
剣道の連続技は、続けざまに技を出して相手を攻めていく形です。
ですが、中学生や高校生は身体能力も高く素早い動きができるので、連続技ではなく、小手面、あるいは小手面胴を一つの技として考えてもいいかもしれません。
小手面胴の三段技の練習をやることで、身体能力や手の内の使い方を高めていくこともでき、今の暫定ルールの中でも断然有利に試合運びができるようになれると思います。