剣道で勝てない理由とは?
剣道で勝てない方へ。その理由は足さばきが未熟だから。
闇雲に練習して解決する問題ではありません。
各自悪い部分はあるでしょうが、つきつめれば足さばきなどの何点かに絞られると思います。
どこか一つ欠けているから有効打突にならなかったり、試合展開を有利に運べなかったりだとか、一つ二つの理由から勝てない問題が生じていることが多々あるんですね。
特に剣道における足の使い方はとても重要です。攻める、打つ、突く、応じるなどの技の全てに関わってくるからです。
剣道の核をなすものが攻めであり、強豪校のトップレベルの選手はやはり攻めて打ち勝っています。
そして、指導者が教えられることには限界があります。身体的特徴、精神面の強さなど、選手の個性はさまざま。
そんな中で指導者が教えられる限界の先には、本人の努力の負うところが大きい。ましてやこう打てば必ず一本になるという効果的な技もありません。
同じ技を放つにしても、人それぞれ打突のポイントは違います。単純なパターン練習では長所も生かせず、自分で考える能力を養うことができません。
基本的な攻めや間合いの取り方、体格に合わせた技の使い方等は自分で見つけていくことが大切だと思うのです。
もちろん、入部したばかりの1年生にはほとんどできないでしょう。しかし、指導者の働きかけだったり、本人の努力と工夫で取り組み方は変わります。
また、運動神経が最も発達する時期は個人差はあるものの10歳から12歳の小学生の高学年頃と言われています。そして、体と心の変化についていけない思春期の始まりの中学生は運動神経が停滞します。
その結果、剣道において巧みさが消えてぎこちない動きになったりすることも。
この中学生の時期を乗り越えた高校生や大学生までの時期が、運動神経や体格、体力ともにさらに急激に伸びてくる時期と言われています。
何より、筋力がついてくれば、動きにも力強さが増し、俊敏性やリズム感も出てくる…。
実際、高校生の剣道の試合は動きのスピードだったり、技の連続性、攻めに勢いがあります。それもこれも、足さばきがしっかりできているからのなせる業。
強豪校の選手はそれがしっかりできており、独自の稽古法や指導法によって、個々の選手の能力を高めることで一流に育てている。
勝てないなら、その理由でもある足さばきをどうやって、強化していくかを考えるべきです。
その一つの手段が強豪校の足さばきと練習方法をお手本にすることです。剣道で勝てない中学生や高校生、その指導者の方は、ぜひ参考にしてみてください。