剣道の反応速度を上げる必要性
現代剣道において、特に中高生はスピード感があるので、試合に勝つには反応速度を上げる必要があります。
剣道は武道ですが、ジャンル別にわけるとすればスポーツに属することは否定できません。
そのため、基礎体力はもちろん、運動能力、あるいは身体能力を鍛えて反応速度を上げことが大切です。
そのうえで、竹刀を通して相手の心理を読みとる戦いになります。
いうまでもなく剣道は1対1での真剣勝負になりますので、自分が安全圏内か、危険領域の判断、いわゆる攻防の妙は自分の察知能力に委ねれるところが大きいものです。
良くあの選手は「動物的な勘がある」と言われることがありますが、そうした感性が豊かな剣士は、その察知能力に秀でいます。
そして、その察知した状況を瞬時に反応させるのが足になります。
竹刀を打ち出す、捌く原点ともに足が起点となるわけです。
したがって、試合での戦いにおけるあらゆる状況を想定した場合、構え、備えが十分であるかどうかは足の構えによるところが大きいでしょう。
ですが、察知能力が高くそれが足に伝達されても、瞬時に体で反応が出来なくなると、いくら試合巧者になれる才能があったとしても壁にぶっかってしまいます。
レベルがあがってくるにしたがって、それまえ出来ていた仕掛け技なども決まらなくなってしまうわけです。
そうなれば、自問自答を与儀なくされてしまうでしょう。
特に高校生で中学まで勝てたのに、高校では勝てなくなってしまうというスランプに陥って挫折してしまうという選手も多いものです。
そのような選手は、手の内、返し、下肢を鍛えて反応を良くするための練習を、日々の稽古に取り入れてみると良いでしょう。